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2017-06-23

「これは自分にしかできない仕事」と執着すると、自分を更新できなくなっていく

神農(@kanchan_r)です。

先日、新宿東口の家電量販店・ビックカメラに行きました。目的は、洗濯機の導入を検討するため。うち、近くにコインランドリーがありまして、なかなかに大きい洗濯機と乾燥機が置いてあり、400円で1週間分の洗濯が終えられてしまうんです。でも、やっぱり自宅に洗濯機あると便利かなあ、と思い、訪問しました。

しかし、一通り店員さんの説明を聞いて、僕は感じたのでした。洗濯機、全然ワクワクしない、と。どれも大して機能もデザインもダサくて変わらないし、洗濯乾燥時間クッソ長いし、なんじゃこりゃ、と。全然ワクワクしない。

ああ、白物家電がオワコンだというのは、こういうことなのかな、と思ったのです。ユーザーがワクワクできない、買おうという気のひとつも起きない。たぶん、白物家電って従来は一家にそれぞれ一台ないといけないものだったのでしょうから、売る気なくても、売れたのでしょう。そんな雰囲気が、土日なのに暇そうな店員のおっちゃんからもムンムンと伝わってくるのでした。

で、考えてみました。白物家電メーカーがオワコンなのって、やっぱり今まで、「これは自分達しかできないことだ」と仕事に固執し続けた結果なのかな、と。

白物家電メーカーは、ちがう自分になれなかった?

想像するに、きっと白物家電メーカーは、「日本は技術大国だし、家電はプライドそのもの」とでも思っていたのではないでしょうか。だから、時代についていけなくなった。ちがうことや、あたらしいことをして、自らを古くしていくことができなかった。だから、イノベーションが起きなかった。

世界で最も経済成長する東南アジアのワンルーム家具付きの部屋なんか行けば、大抵は冷蔵庫は、LG製です。(そもそも洗濯機がないところもある。ランドリーで済むし)なぜかって、圧倒的に安くて、十分な機能がついているからですよね。

僕もいままでずっとLG製の冷蔵庫を使用していましたが、今うちにある三菱電機製の冷蔵庫と、ハッキリいってそこまで大差ありません。安くてそこそこ良い製品でもいい、と思われるようなカテゴリーとして消費者に認識されているということでしょう。いわば、魅力的な新しい付加価値を生み出せていない。「自分にしかできない仕事」が、「誰にでもできる仕事で、しかも他の人の方が選ばれている」状況になったのでしょう。

もうそろそろPC業界もイノベーションのない業界とは言われていますが、Appleは常に自分達を古くしていこうという気概はありますよね。フラットデザインだって、リリース時はしょうもない、見づらい、アプリサプライヤーが対応に死ぬとか色々言われました。デザイナーの方に聞いたら、「フラットデザインは、別に新しくはない」とも。

しかし、常に更新をすることで、違う自分を示し続けていくことに意義がある、のだそうな。現に、今はもうフラットデザインは当たり前になり、僕もなんの違和感もなく使っているし、普段みているWebサイトがフラットなデザインになったら、「あらまあ、オシャレ」とさえ思うようになってしまいました。ちがう自分を見せ続けられるということは、成長しているということです。

ちがうことをする、あたらしいことをする、それをやり続けるということは、自らを更新することに他なりません。白物家電メーカーに関しては、自分達を更新できなかったんでしょうね。だから、未だにしょうもないものばかり売っている。

仕事は手放せ。自らを更新し続ける必要があるのは、個人もまた然り

これは個人についても、同じ事がいえると思うのです(白物家電メーカーだって、最小単位は社員ですからね)。

自分しかできなかった仕事を、貪欲に他の人に振っていく。他の人を指導し、情報共有することで、自分以外の人もできるようにしていく。そうすれば、自分は手が空きますから、余裕が出て、他のことを考える余裕もできます。

あたらしい仕事も、違う仕事もできるようにもなります。もしかしたら、いままでの仕事を客観視し、改善することも、抜本的に変えることもできるやもしれません。

そもそも、そうやって会社って、アウトプットの総和を大きくしていくものなんじゃないでしょうか。

あー忙しい、忙しい、と言っているうちは、業務からイノベーションなんて生まれないのではないでしょうか。多忙は怠惰の隠れ蓑、とはとある方がおっしゃっていたのですが、まさにそう。

自分ができることは仕組み化して、他人へ。常に自分を更新できる自分でありたいものです。それができなくなったとき、人は「老いる」のではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

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