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2017-02-02

はたらく場所は、街を歩いて何を感じるか、で決めていい


2012年にジャカルタで就活したときのことを、僕はいまだに忘れることができません。エアアジア往復3万円の航空券を確保し、はじめて降り立ったジャカルタ。LCCターミナルの自動ドアが開いた瞬間にむわっとした熱気を浴びて、その瞬間から押し寄せる個人タクシーのしつこい客引きの群れ。街に繰り出したときに感じた、タケノコのようにぽこぽこ並ぶ近代的デザインの高層ビル、そしてその横に並ぶトタン屋根の家々。

あの光景、いや、感覚はいまだに忘れられません。とはいえ住んでいると渋滞もひどく、空気も汚いわ仕事も進まないわでうんざりしていたのは確かです。しかし、それでも昨年3年ぶりにジャカルタを訪れると、「やっぱり僕の海外就職の原点はジャカルタだった」と確信せざるをえませんでした。やはり僕にとって海外就職は「反骨」であり、「成長のアイコン」だったのです。

一方、アジア中を回っていても、あまりなにも感じない国、都市もあります。それも当たり前、僕にとっての海外就職は成長の姿であり、もう成熟している都市には実は個人的に魅力を感じないのです。もちろん暮らしやすいかもしれませんが、いまの自分が暮らすべき場所ではない、と。それゆえ仕事ではその人にあった国をいくつか提案していますが、それは個人的好みといくらかの乖離があることがしばしば。

「なぜこの国ではたらきたいのか?」は身体に聴きなさい

さて、こういう話を思い出してみると、しみじみと「身体とは脳が外部化した器官である」ことを思います。だってもう6年も前のことで、3年前のとある瞬間のことなんかは綺麗さっぱり忘れているのに、6年前のあの1日のことは忘れていないのです。要は、頭で覚えているんじゃなくて、身体で覚えているんですよね。身体が記憶している。

海外就職は、「はたらく」ということと、「くらす」ということの2つに大きく分けられます。仕事と生活といってもいいですが、その間には「その街ではたらきたい、くらしたいと思えるかどうか」という問いが立つのです。それが前述した身体の感覚です。

海外就職活動時にも毎回聴かれますし、海外で働いていても知人友人に毎回聴かれることがあります。それは、「なんで海外就職したの?」という問いです。そんな大きな問いはひとえに答えられないに決まっているのですが、知りたくなるのが人の性。しかし、質問を受けた側はなかなか答えられません。(そこを一緒に考えるのが僕の海外就職プランでもあるのですが(広告))

まあ、とりあえず「他人のための回答」は置いておきましょう。本当に大事なのは他人に対する回答などではなく、「自分に対する回答」です。なぜ僕は海外就職をするのか?それにある種の確信めいたなにかや、その回答を解明するためのとっかかりがないと、海外で働いても不安に苛まれ、ろくな経験も積まずに早々に帰国してしまうことだってあるのです。

とにかく、その国へ行くこと

僕のおすすめは、「街を歩いて、感じて、考える」です。その国に行くだけで、その街を歩くだけで、いつもと思いつくものも、考えることも、感じることも違います。外国に行くと、今までの自分の環境が壊れるからです。

ビジョンを持つとは、自分を壊すことをイメージすることに似ている

一方、今までの自分の環境が壊れるからこそ、「ピンとくる」こともあります。元々自分が求めていたもの、自分が疑問に感じていたこと。その答えが「身体の感覚」としてやってくることがあるのです。きっと、人が「この街ではたらいてみたい!」と思えるときは、身体がGOサインを出しているのではないか、と僕はずっと思っています。

なぜなら、自分がそうだからです。2012年ジャカルタに就活で始めて行ったときも、「ああ、これはもうここではたらくしかない」と確信がありました。「俺は2ヶ月後には絶対にここではたらいている」という謎の確信があったのです(笑)これは頭で論理的に考えたのではなくて、「身体の感覚」がそう言っていた、としか表現できません。(もちろん、当時はそんなことも内省する余裕はありませんでしたけどね、就活超忙しかったですし)

就活のときでもいいですし、就活始める前でもいいですが、ぜひ現地へ足を運んで下さい。できれば、2,3ヶ国、複数ヶ国に足を運び、自分の感覚と向き合ってみてください。かならず、「自分がはたらきたい場所」が見つかると思います。

愛憎乱れるジャカルタ。でも、こういう光景がいいんですよねえ。渋滞は勘弁してほしいけど(笑)、ワクワクする。


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