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2017-01-31

就職活動の時点で、「海外就職している自分」を想像できるくらいのビジョンは持っておくべき

2011年、冬のことでした。ひょんなことから海外就職というキーワードを目にし、自分でも海外で暮らしはたらけることを知った僕は、猛スピードで会社を辞め、海外就職準備に取りかかりました。

当時、ジャカルタにも行ったことはなく、写真で見て想像するだけ。たまたま友人のカウチサーフィンでインドネシア人が来て会ったものの、当初の自分は英語力も低く、大したコミュニケーションは取れなかったです。なのに、海外就職へのモチベーションだけは非常に高かったことを未だに強く覚えています。インドネシア・ジャカルタで働くことにワクワクし、身体が震え、想像するだけでも汗をかいてしまう。それくらいに、当時の僕はジャカルタで働くこと、海外就職に心底ワクワクしていたのでした。

強いビジョンを持てれば、あとは一直線に走るだけ

この状態を別の言葉では、「ビジョン」と言い換えられます。将来こうなりたい、世の中もっとこうなればいいのに、こういう生き方がしたい、こういう人生にしたい。これはビジョンだし、想像上のイメージです。最近強く思うのは、このイメージだとかビジョンをいかに持てるかで、人の人生の質は変わるということです。

なぜなら、ひとは強いビジョン、強いイメージが持てれば、あとは一直線突き進めます。そこに迷いはなく、なんとしてでも達成しようと思えるものです。2011年当時の僕も、職歴は新卒で1年のみ、当時成長市場であったジャカルタであっても、お世話になったコンサルタントの方には「やってみなきゃわからない」くらいのことは言われました。(決して「絶対に就職できるチャンスはあります」とは言われなかった)

結構回りくどく、難しいかもしれないよと言われたのですが、当時の僕にとっては「できるかできないか」はどうでもよく、「であれば、どうすればいいですか?いつ渡航して面接を受けにいけばいいですか?求人はどうすれば一番多く紹介してもらえますか?」と聴いていたのを自分でも覚えています。「どうしても就職したいので、就職するための方法を知りたい」の一点張りでした。

これは、僕は当時「自分がジャカルタで働いている」という強いイメージを持てたからです。まだ働いてもないくせして、「ジャカルタで働いている自分」を強く想像できました。ある意味そこから逆算しているようなもので、「想像上の自分はもう働いているので、はやく現実の自分も働きたい」というのが正直なところでした(笑)すこしおかしな人だと思われるかもしれませんが、本当にそうだったし、だからこそあのとき就職できたのだと振り返っても思います。

ビジョンがなければ、海外就職をしても迷う

少し話は逸れますが、ここ1年くらい海外就職を希望する方へのサポートの仕事をさせてもらっています。そこでは「海外就職活動」の時点で迷ってしまう方もチラホラいらっしゃるのです。それはなぜかといえば、自分の例に照らせば、海外で働くことのイメージが湧かないからです。それもそのはず、今まで長く日本で働いてきたのであれば、それに縛られてしまうのも無理はありません。逆に、2011年の僕くらい経験がないほうが下手に囚われないものです。いままでの「あたりまえ」「常識」「経験」「情報」というのは、本当に人間を縛るのです。

フィリピンで人を見ていても思います。サウスピークで留学中の生徒さんは、留学中は良い意味で自由な部分が多い。留学中に海外就職の相談を受けることもあります。しかし、日本に帰国すると「やっぱり辞めた」とか「腰が重くなった」という人は少なくありません。これだけ顕著に傾向がでるともはや事実ですが、やっぱり「人は過去の経験や環境、情報に縛られる」のです。

それは同時に、そのせいで「海外で働いている自分」が想像できていないのでしょう。想像できて、それにワクワクするのであれば、海外就職すればいいだけですし。不安になるとすぐにググったり、TwitterのTLを見てしまう人も多いでしょうが、その情報が日々自分を縛っているのは自覚すべきです。情報は時間を占有するため、どれだけ社会が効率化されて可処分時間が多くなっても、現代人が忙しく、「海外就職したい自分」ともまともに向き合えないのもそのためでしょう。

ビジョンを持つには、頭を空にして自分と向きあう時間を確保することから

この前日本の紀伊國屋に立ち寄った際、「マインドフルネスコーナー」があったのを見て驚きました。アメリカで流行っているものの後追いでただのブームだとは思うのですが、コーナーができているということは、みんながマインドフルネスになることを欲しているのでしょう。ああ、日本人やっぱ疲れてんだな、と思いました(笑)

瞑想のみならず、ジョギング・ランニングや身体を鍛えることが日本のみならず先進国で大流行なのは、そういう縛られている自分から脱したい、情報にまみれた脳内をスッキリさせて新しい気持ちで1日を始めたい。そういう意識の表れなのでしょう。これはとてもいいことだと感じています。

なぜなら大事なのは、「いまの自分は大分日本社会や情報、過去の経験に囚われている」とまず自覚することです。その問題意識があるから、身体を動かしてそのしがらみを発散しよう、というわけです。(「スポーツ」の語源となったラテン語の意味は、社会から一時的に離れる、だそうです。社会のしがらみから解放されて、身体を動かす、ということ。)

海外就職をしても、その先のことなんて誰にもわかりません。しかし最低限、海外就職をした後の自分がイメージ湧くくらいには、ビジョンを持っていた方がいいと僕は思います。そうでないと、海外就職活動中にも、就職してすぐ後にも無駄に迷ってしまうでしょう。そのためには一度海外に来てみるというのは、大アリです。えいやっと海外就職してみてもいいのかもしれませんし、海外旅行で気分転換してひとりで考えてみるものいいでしょう。ぜひ、ご自身が自分と向き合う時間を作れる環境を生み出してください。

昨年3年ぶりに訪れた、ジャカルタ。地下鉄工事中で「最凶の渋滞」はひどくなるばかりでした(笑)しかし、あのムンムン熱気と、歪な大都市感はやはり理由もなくワクワクしてしまいます。たぶん、ぼくはジャカルタ好きなんでしょうね。

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