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2014-09-28

瞑想と0秒思考が心の平静をつくる理由

セブに来る直前にヴィパッサナー瞑想というインド最古の瞑想修行行って以来、毎日瞑想しています。その後赤羽氏の0秒思考を読んで、その後脳科学の本読んで思いました。これ、やってることどっちも一緒じゃん。と。
個人的には結構な発見であり、科学的根拠もあるということで益々やる気が上がったので、ここに経緯を記しておきます。

感情を対象として観察し過ぎ去るのを待つ

ヴィパッサナー瞑想は瞑想法の中ではマインドフルネス瞑想と分類されます。ざっくり言えば、浮かぶ感情も感覚も全て対象として客観的に観察すること。ブッダいはく、自己洞察を突き詰めて、全てが諸行無常であることを理解することで、心が平静になるとのこと。

一方、0秒思考は経営コンサルタントの赤羽氏が開発した思考法ですが、A4氏に所定の書式で頭に浮かんだ感情を書きまくる。そうして頭の中のモヤモヤ、いわゆる暗黙知を形式知化する。そうすることで思考は鋭利になるし、感情も客観視することになるのでスッキリします。

両者の共通点は、感情や思考を対象として観察することにあります。客観視する。どうやらそうすることで心が静まるようなのです。

前頭前野と扁桃体への働き

この仕組みに関し、既に科学的にも解明されています。
エレーヌ・フォックスは、心に浮かんだ考えや感情にラベリングするだけで、前頭前野の抑制中枢を活性化させ、それにより恐怖や不安といった感情を司る扁桃体を鎮めることができると言います。

扁桃体とはアーモンドのような形をしている機関で、人類の祖先を脅かした各種の危険に出会うと他の機能をストップさせて、危機にたいして集中しろと働きかける機能を持っています。

遙か昔から機能していたもので、人類が嵐や捕食者と暮らしていたときには、このような機能が生存するにあたって重要な機能だったことは想像に難くありません。

ヴィパッサナー瞑想も0秒思考も、嫌が応でも浮かんでくる感情を対象化し、客観的に観察することで、その脳機能に直接働きかけているのでした。

また、マインドフルネス瞑想をすることで脳の構造すらも変化します。ある調査では、16人の被験者が、カバット・ジンの8週間のマインドフルネスストレス低減プログラムに参加し、受講後にはMRIで脳のスキャンを受けました。結果、被験者の脳では感情のコントロールを助ける重要な領域の密度が高くなっていることーつまり、ニューロンが増加しているーと、扁桃体の密度が低くなっていることが分かったそうな。

瞑想が、恐怖の中枢を物理的に小さくすると同時に、抑制中枢を大きくしていたのです。インド最古の瞑想法は、科学的にも正しかったということですね。

コントローラブルという意識が幸福度を高める

こうして自己を客観的に観察できるようになると、無駄にネガティブ過ぎる思考はなくなります。バーバラ・フレドリクソンによると、ポジティブとネガティブの黄金比は3:1だそう。ポジティブ過ぎてもだめだけど、ポジティビティの割合が多い方が幸福ですよ、ということ。

加えて重要なのは、自己コントロール感です。ペンシルバニア大学のマーティン・セグリマンが行った、小屋に入れた犬に電気ショックをながす実験でも明らかになっています。

一匹は鼻でレバーを押せば電気ショックを止めることができるが、もう一匹はレバーを押しても止められない。その後、低い敷居を飛び越えれば回避できる小部屋に2匹を入れたところ、前者の犬は飛び越えていき、後者はただその場にうずくまって耐えていました。
前者の方は、ストレスが起きたときにそれを跳ね返す強靱な心理的免疫が育っていたということです。ジョンズ・ホプキンズのラットを溺れるか泳ぐかの状況においた実験でも同じ結果が観測されています。

これも前頭前野の感情の統制に関わる機関がどれだけよく機能するかで決まります。自己を観察することで可塑性のある脳構造を変化させ、コントロール可能であると意識することで、逆境にも強くなるのです。

心の平静得られれば、健康に生きられる

以上、自己の感情や思考を客観的に観察することが脳機能に働きかけ、心の平静を実現するのかを見てきました。

ヴィパッサナー瞑想の考え方なのですが、心が平静になれば、苦から自由になることができます。僕的解釈でいえば、それはただ単に健康的に生きるということなのではないでしょうか。

悪いことがあってもその感情は素通りさせ、淡々と対処する。そしてやるべきことに集中する。それができれば、もうそれだけで十分なんじゃないかとすら思います。

僕はまだ始めたばかりなので修行中の身ですが、興味ある人は京都に2週間行ってみることをお勧めします。きっかけにはなるはず。

参考文献

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