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2014-08-30

【書評】OJT(お前邪魔だ立ってろ)の前に現地採用が読むべき本「コンサル一年目の教科書」


誰かが言いました。OJT(On the Job Training)はOJT(お前邪魔だ立ってろ)だと。

特に古き良き古典的な職人の世界ではそんな感じだったりします。でも、先に学べることは座学で学ぼうよというのが僕の意見です。
失敗は成功の元ですが、いらん失敗はする必要ありません。いらん苦労もする必要ありません。

学べるとこは先に先輩から座学で学びましょう、というのを体現しているのが今日ご紹介する「コンサル一年目の教科書」です。独断と偏見に満ちた紹介から始まりましたが、以下書評です。

目次
前提:研修とかない現地採用一年目
大事なスキルの話がとにかく身近に感じられる
明日から使えるTips
知っておくべきことは早いうちから知っておくべき

前提:研修とかない現地採用一年目

現地採用一年目は仕事を教えてもらえないがちです。というのも、大体即戦力が求められる中途採用枠で採用されるので、仕事の大事な部分・基本的な部分はぶっ飛ばして即現場にぶちこまれがちだからです。

例えば僕も前職でそうでした。入社して受ける専門知識研修も馴染みがなさすぎて頭に入りませんし、即ローカルスタッフとパートナーとなり営業回りに行くので、誰も何も教えてくれません。自分で学ぶ姿勢が大前提なのです。

職歴数年ある人はいいですが、最近は新卒で現地採用就職も増えていると聞いています。そんな人たちは即現場だから現場経験は積めますが、自分で基本仕事スキルを学ばないと、日本に居る同年代からは遅れをとってしまいます。ゆえに、基本仕事スキルは自分で学ぶしかありません。

そんな現地採用にとって、仕事スキルの教科書としての本書は有用です。

大事なスキルの話がとにかく身近に感じられる

もし本書の最大の特徴を挙げるとすればそれは、「身近である」ことです。
著者の大石氏も序文で言及していますが、大事なスキルの話の具体例として、ご自身が一年目のときの失敗例、他のインタビュイーの同業者の方の成功例をモノローグとして書いています。

これが非常に身近に感じられて良いのです。なぜなら、他のコンサルスキル本といえば、洋書の邦訳書ゆえ日本語が堅かったり事例が本格的な大手企業の例で、この話は本当に自分に関係あるのか?と距離を置いてしまうもの、もしくはただの成功者の自慢話だったりするからです。

たとえば、バーバラ・ミントの問題解決の技術とか昔パラッと読んだことありますが、その時はハードカバーと文章量に圧倒されて積ん読になってしまった記憶があります。
それに対して、本書ではまるで社会人の先輩に教えて貰っているな感覚に襲われます。きっと著者の語り口ー自分も昔はそうだった、などーもそう感じさせる一因でしょう。

僕くらいの若造でも身近に感じるくらいですから、現地採用一年目の方でも取っつきやすいはず。「伝わらないと意味がない」のです。

明日から使えるTips

もうひとつ挙げるなら、明日から使えるテクニックが結構載っています。
たとえば、PREPの型。

Point = 結論
Reason = 理由付け
Example = 具体例
Point = 結論の繰り返しで締める
これを繰り返し意識して、できるようにします。

これ、省みると実は案外できていなかったりしますが、明日から使えます。いや、今日から使えますね。というか僕はまずこのブログ記事からやっておくべきでした。
デスクワーク術なんかとても実践的です。「最終成果物から逆算して作業プランを作る」項とか、プロジェクト管理のExcelとか。改めて自分でも具体的に生かしてみます。

知っておくべきことは早いうちから知っておくべき

僕は、仕事で本質的に大事なことはできる限り早いうちから知っておくべきだと思います。そして、そういう形式知化されていることは、自分で学んでおくべきです。教わらないとわからない暗黙知もあります。それこそ本書でも触れられていますが、暗黙知は師匠から教わるべきです。

もしそういう人が居なければ、とりあえずこのような本を読んで自分で実践するのが最初にやるべきことです。本書でも形式知化されている一部のTipsは、自分で現場でトライ&エラー繰り返しながらブラッシュアップできます。

即実践のOJT(O = お前 J = 邪魔だ T = 立ってろ)もいいですが、座学で学べることは先に学んでおきましょう。そんな現地採用一年目への一冊でした。


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