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2014-02-15

現地採用の出口戦略

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photo credit: Gregorios Kythreotis via photopin cc

最近よく話す機会があるので一筆。

現地採用で働くことは、実は意外と難しくないです。正直多少英語できなくても面接は突破できるでしょう。日本からジャカルタへ行くことはリスクに満ちているように思えますが、行ってみれば意外と大したことはない、誰でもできます。やろうと思えば、ですが。

そこで多くの人が陥るのは、海外で働いているのはいいものの、今後どうする?ということです。具体的に言えば、現地採用は給料3000USD程度で頭打ちするけど、それ以上はどう上げていくのか?ということ。
一見エグい話ですが、海外で働くことを推奨するメディアはほとんど触れないので、いつものように当事者視点で向き合ってみようと思います。

目次
1.日本採用ジャカルタ駐在
2.同業外資企業現地法人管理職採用、又は日本ブランチ採用
3.起業
4.高い意識よりずっと大事なこと

1.日本採用ジャカルタ駐在

まず1つ目の可能性はいわゆる駐在員という選択肢です。

人材会社の人間ではないので実情は知りませんが、周りを見ていると意外とあるんだなーと思います。
これの良いところは、現地採用期間で培ったインドネシア語、専門性、現地人管理経験を生かして、駐在員水準の待遇がゲットできること。

今の専門性と直結するような転職は正直難しいかもしれません(そんな都合良く案件がジャカルタで転がっているとは思えないため)。それを差し引いても、ジャカルタに住みながらも待遇を上げるという目的は達成できます。

現に最近同い年で研修も兼ねて来てる女性の駐在員の方に会いました。給料はさすがに聴けませんが、かなり良いアパートメントに住まわせてもらって家賃は全額支給。元々インドネシア語の語学留学をしていて、インドネシア語ペラペラ。

新卒で海外に進出している日系に就職され、語学もできるということで来ていました。そんな彼女を前に僕は、ひたすら「まだ僕コス住まいなんですよ〜この時点で負けた〜」と笑いをとろうとやっきになっていたのは言うまでもありません(笑)

2.同業外資企業現地法人管理職採用、又は日本ブランチ採用

2つ目はこちら。これも名前がその業界で知られ始めるとあるようです。
なんたって外資は待遇が良い。給料が安くてシンガポールではそっぽ向かれていると噂の日系とは違います。

シンガポール大学生就職人気企業に日系企業はゼロ: 海外で優秀層を採用できない日系企業
http://uniunichan.hatenablog.com/entry/2014/02/03/104011

これは専門性を生かした採用になると想像できますが、きちんと成果を出せるのなら、3000 USD言わず、もう一個0が多いくらいだったり。

ただ成果でないとすぐにクビになります。それはもうすぐに。ここらへんが日系と顕著に違う点でしょうか。
あと、後者の日本ブランチ採用もこの前垣間みました。ただ、よっぽどコアとなる強みがないと今から日本市場へ乗り込んでシェアとるの難しそうですが。製造業とか特に。

3.起業

最後は一番わかりやすいですね。僕の周囲も、結構これに動き出しています。みんな、こちらで培った人脈、経験を生かしてジャカルタでビジネスをやる人が多いです。
別にジャカルタのみに限りません。フィリピンとかベトナムとか、インドでもいいと思います。英語さえできれば道は拡がります。

4.高い意識よりずっと大事なこと

最後の最後に精神論ぶちまけます。多少悲観的な書き方をしてきましたが、一番大事なのは目の前のことに前向きに丁寧に取り組むことです。

現地採用は給料上がんないかもしれないですが、入社したからには期待されていることがあります。それは、現地の人と一緒に働いて成果を上げること、成果が上がる組織にすることです。それはブランチ単位であれ。
そうである以上、目の前のインドネシア人スタッフに真摯に向き合い、丁寧なコミュニケーションをする。もちろん毎日「たのむわ・・・」ということはあっても、それは端なる文化の違いです。

現状を嘆くだけなら誰にもできます、そう僕らでなくても。僕らが今ここで現地採用をやっているのは、目的があってやっているのです。その目的に対して淡々と丁寧に仕事をする。それが一番大事なことです。

付け加えるなら、自分の身を常に可能性に晒しておくことも同じくらい大事。現地採用の出口戦略とはいうものの、結局は誰かに目をつけてもらうことからすべては始まります。どんだけ自分が自尊心高くできると思い込んでいても、客観評価がすべて。

自分ができること、興味のあることを常にアピールしていれば、必ずそれを必要とする人が出てきます。そうして人に会っても毎回丁寧に対応する。決して尊大にならず、身を低くする。
そうして真摯に自分と他人に向き合っていれば、どこかで必ず機会が訪れます。その機会はきっと、多少オーバースペックであれ、僕らに降りてきた機会です。

このように、複雑で、非対称で、非線形で、ランダムな世界で自分が出来る限り良い影響を受けるような選択をすべきです。そのためには考えうるリスクは全て割り出しておいてそれに備えておく。そのリスクがとれるようなら、あとは機会が多い方向に思い切って舵をきる。それがベターだと思います。-「ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質」が今更ながら凄い件

せっかく色々なリスクとってここに来たんですし、どんどん仕事で能力をつけて、自分を可能性に晒していきましょう。

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