ジャレド・ダイヤモンド氏の著書Kindle化に見る止められない書籍の電子化トレンド

敬愛するジャレド氏の著作がKindle化されたと聞いて世も末だと思った。もちろん激しく良い意味で。

いやいや、びびった。あんな硬派っぽい本がまとめてKidnle化とは。もう一足早ければ、僕が彼の著作をすべて自炊業者に遠隔発送してPDF化してもらうのに間に合ったのに。

「銃・病原菌・鉄」との出会い

何を隠そう僕の世界史好きは彼の著作に出会ったときから始まった。というより、世界史好きなことに改めて気付かされ、唐突に世界への興味が急増したのが、か。

思えば大学4年生のとき。人生で初めて入院したとき。あまりにも院内が暇過ぎていつものようにネットサーフィンしていたら スゴ本 [ref]未だにお世話になってます。いつも刺激的な本選びありがとうございます。[/ref]なるサイトを見つけたのだった。そこを眺めていたらスゴ本ベスト100的ランキングの堂々一位が「銃・病原菌・鉄」だった。

あの本はほんとに人生に悪い。良い意味で。あの本は初読者の人生を狂わせる。そのときまで本らしい本といえば受験参考書問題集か、教授に買わされる2000円くらいする馬鹿げた教科書くらいだった大学生が、どちらかというと多読派と自称するような人間になるまでの道のりを歩み始めた。そんな衝撃を持つ本だった。

あのときあの本に出会っていなければ読書好きになっていなかったかもしれないし、世界不思議発見を毎週見るに留まっていたかもしれない。大学の結構な数の学生が入社する銀行とか商社に就職して安定した人生を送っていたかもしれない。別に言い過ぎではない。

ただ一般ウケはしないものであることは確かだった。もちろんピューリッツァー賞受賞しているので中身のおもしろさはお墨付きである。世界史を3つの視点から縦と横に文字通り縦横無尽に横断する感覚。それこそがあの本の醍醐味である。ただそれが一般的にどうかと言われると、ハードカバー上下巻1000ページ近い辞書のような分厚さを持つあの容貌を鑑みると、なんともいえない。僕もさすがに初回は読み切るのにどのくらいかかったかは覚えていない。

そんな本までKidle化されるようになってしまった。

Kindleの功績はヘビーな本の電子化

僕の勝手なイメージだと、今までKindle化が進んでいたものって、一般ウケが良さそうな薄い本だった。みんなが知りたいことの要点だけを抜き出したような、一般的なビジネス書とか、ノウハウ本とか。そういう本がKindle版でサクっと手に入るようになったのはものすごいことだ。ただ個人的には物足りなかった。もちろんジャレド氏の著作はKindle化リクエストしていた。ぽちっとな。

よく見ると最近はそういうの増えてる。「竜馬がいく」が電子化されてたのも嬉しい悲鳴をあげそうになったし、「不毛地帯」「沈まぬ太陽」も驚いた。ああいう長編モノは巻数が多いので、リアルで買うには少々気が引ける。僕は本なるべくたくさん読みたい人だが蔵書が増えるのが哀しい。という自己矛盾抱えていたので、Kindle化はほんとうれしかった。ありがとうAmazon。

ちなみになぜ蔵書増えると嫌なのかというと、引っ越しのときに取捨選択が哀しいからだ。男性は往々にしてコレクター魂を持つ。データ化されれば捨てる必要はない。デジタル蔵書の出来上がり。

個人的名著は大体長編モノだ。名著は自分の資料としていつでも出せる状況にしておきたい。そんな僕にはKindle化は嬉しいものでしかなかった。

海外在住者にとっての電子書籍

日本に住んでいても嬉しかったが、やはり海外に住んでから電子書籍の恩恵をずーっとあずかっている。ほんとにそういう時代がきたんだなーとしみじみ。

海外に居ても自分の読みたい本をピンポイントで電子化する方法も確立されている。しかも安い。速い。もう正直世界中どこにいたって、仕事さえあれば自分の満足いく読書ライフがおくれるのだ。友人知人を見ているとノマドしている人もほんとたくさん居るし、ああ、フラット化する世界、と言わざるを得ない。もうどこに居るかは問題ではない。

どこでも好きな本が読める。インドネシアでもどこでも。 [ref]あ、もちろん多少のWifi環境は必要。自炊書籍ファイルダウンロードするためにね。[/ref]

書を捨てよ街に出よう、もいいけど、書を持って街に出よう。

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