現地採用はなくならない。

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ローカライズが進めば現地採用的メリットは消えて、現地人採用者と同じ土俵で闘うことになると言う言説がある。でも僕はそう思わない。

この言説の理由は、現地採用とはローカライズの遅れている日本企業の象徴なのであって、ローカライズがどんどん進めばなくなり、現地人採用者と同じ土俵で闘わねばいけなくなる、というもの。そうなった場合、果たしてそのローカル競争に耐え続ける日本人は居るのか、という。

 

僕はそうなるとは思わない。もちろんローカライズが進めば駐在員は減る。今も目下減少中である。なぜならこの国も人件費が上がり、危険地手当やらなんやらお小遣いをたくさんあげている場合ではなくなったからだ。これはPLを頭に浮かべれば誰でもわかる単純な問題だ。売りが同じくらい上がるわけではないのに、人件費だけ大幅に上がれば死活問題。こちらの製造業の方々はみんな頭を悩ませている。この前書いたように、業種によれば撤退を考える企業も多く居る。そうなれば結局こちらで働くのはインドネシアンと日本人現地採用者、ごく少数の駐在員だ。

そこで事業を回す人が優秀な現地採用者になるんじゃないだろうか。彼らはインドネシア語もできて人脈もあり専門性もある。

 

でもなんでそうなるといえるのか?それは、今まだまだ現地の人々に会社まるごとひとつ任せることなんてできないからだ。少なくとも製造業においては。100%ローカルの会社はもちろんたくさんある。しかし、その内実は本当にめちゃくちゃだったりする。購買が腐っていたり品質・納期・支払いも遅れに遅れたりする。

そこで出番である。彼らがインドネシアで日本クオリティの仕事ができるように動いてもらう。教育する。日本人に対しては自分が行って日本人として日本語で話をする。

 

日本人が日本人たる意味がなくなれば日本人現地採用者は消える。日本人がここで働く価値がなくなれば、現地の人々と同じ土俵で闘うことになる。幸いにも日本人はみな日本で生まれ日本で育ち日本語で暮らしてきたおかげで、良くも悪くも日本人的だ。そこで生来培った日本人的クオリティをここインドネシアでいかに価値に変えるか。

 

ただ、もし現地採用が陽の目を見るときが来るなら多少の意識改革が必要かもしれない。 現状は現地採用者はすぐ辞めるしすぐ異業種転職して専門性もないし、すぐ帰国してしまうと思われがちである。事実はどうであれそう思われている。だからそれとしか扱われない。

 

ここでしっかりと仕事の経験を積んで、専門性を高め、現地の人々にうまく動いてもらえるような能力があればそれこそ現地法人のマネジメントをやることだって可能だ。実は現にうちの会社のボスはそういう人だ。現地採用上がりだし。だから僕は最近痛烈に思う。僕らが身につけるべき能力は言語スキルと専門性と、ここに生きる彼らに動いてもらう術だ。

僕もひとりの日本人として自分の価値をどこで出せるのかを常に考えつつ、長期的視野にたって勝負したいものです。

 

 

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profile 著者:神農亮(Ryo Kanno)( @kanchan_r )
2014年5月までジャカルタで現地採用→6月よりフィリピン・セブ島の語学学校サウスピークで海外就職サポートの仕事をしています。ご相談お気軽に!
"If you live each day as if it was your last, someday you’ll most certainly be right."
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