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2013-02-09

外国人は黒子でいい

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ローカル人材、グローバル人材、はたまたグローカル人材と様々な言葉が飛び交う昨今。どれも外国人労働者である僕らがどういうスキルを身につけてどういうキャリアを描くか、という話だ。

でも僕は思う。外国人は黒子でいい。裏方でいい。

僕の営業先は日系企業が多い。もちろん業界上ターゲットユーザーになりうるお客さんやハイポテンシャルな市場には日本企業がひしめいている。そこで日本人に会うのは100%僕だ。もちろんローカルの会社もあるのだけど、100%ローカルの会社はインドネシアンの若手パートナーにほとんど任せている。彼らでなく僕が行くときも大体パートナーか、インドネシアンの販売代理店の営業マンについてきてもらう。

なんで?高いお給料貰ってるし海外人材になるんなら自分ひとりでインドネシアン担当者と仕事できないとあかんのちゃうの?

違う。やっぱりインドネシアンのお客さんはインドネシア語でインドネシア人と話したいし、日本人のお客さんは日本語で日本人と話したいからだ。ここで商売をするにあたりこのことをわかっていない人が意外に多く感じる。もちろん、インドネシア人とサシで仕事できるくらいにならんとあかんのは大前提だけど。

もしかしたらグローバル人材になるぞー!と飛び出して来る日本人も居たかもしれない。僕も目標としてはそれくらいになりたいと高い目標を掲げているひとりだ。逆に、インドネシア語をマスターしてローカル人材になる、と来る人も居るだろう。後者の方が今まではたくさんいたんだろうけど。

でもここの居るインドネシアンの人々の多くは、やっぱりインドネシア語でインドネシア人と会話して仕事がしたい。もちろんエリート達は英語も第三言語も話せるし、インドネシアから出たい優秀な若者が多いのも事実だ。でも、多くはそうじゃない。僕らが商売の相手にする人々は違う言葉を話して肌の色が違うようわからん外国人と話すより、自分と同じインドネシア語のできるインドネシアンネイティブと話したい仕事の現場で、どちらの人が営業として来てくれるのかについては明らかだ。たとえインドネシア語英語のトリリンガル日本人営業担当がインドネシアン担当者と話しても、ネイティブには結局叶わない。

僕も現場で往々にしてそういう場面に出くわす。最初に僕が話す、会話はもちろん成り立つし聴いてくれる。でも隣のインドネシアンのパートナーや代理店の営業マンがネイティブインドネシア語で話しだすともう止まらない。友達みたいに盛り上がる。もちろん僕のインドネシア語が拙いのもあるけど、インドネシア語めちゃうまい日本人営業マンに同行したときもそうだったから多分みんなおなじ。もうそれはスキルとかテクニックとか人間関係の問題じゃない。

僕らはどういう立ち位置をとればいいのだろうか?僕らは裏方に徹して彼らを立ててあげればいい。日本人営業担当ならインドネシアン担当者も日本人担当者もやるんじゃなくて、インドネシアン営業マンに動いてもらってインドネシアン同士で話してもらえればいい。結局この国で一番手を動かしているのは彼らだ。

日系企業では決済権を持つのは大体日本人だ。だから決めどきには日本人が話せばいい。彼らが話している中、疑問点やインドネシアン担当者同士で権限上決められないときは僕らが間に入ればいい。うちの会社も一応日本の会社なので、緊急事態の際は日本人が日本本社と日本語で連絡とって動けば良い。でもその後お客さんの前では彼らのおかげだ、と言うんだ。その方が関係は良くなる。

結局この国の主役はインドネシアンだ。当たり前だけど。日本でもそうだろう、日本での主役は日本人だ。大事なところはその国の人同士で解決しなければならない。そこに日本人が無理くり入っていっても無理がある。

でも黒子として、裏方として彼らに動いてもらえることができれば組織はどんどん大きくなるし、そのスキルこそがここで外国人労働者が身につけるスキルであり、今後より必要になってくるスキルなんだと思う。

僕らは日本人であることを捨てられない。どうあがいてもインドネシア人にはなれない。でもインドネシアに居るインドネシアをよく理解している日本人としてやれることはたくさんある。それはもしかしたらこの国にとってとても大事な仕事かもしれない。この意識をずっと忘れずにいたい。

そんなことを思いました。

 

 

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