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2013-02-02

フロンティアを探し求めた世間は最後にこの世の果てに行き着く

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今日、撤退するって会社のお話伺ってきた。

「人件費が40%上がって商売立ちいかなくなる会社なんてたくさんあると思いますよ、これから。

みんなそうですよ。今ヨーイドンが始まっちゃった。ヨーイドンで誰が早く抜けられるか。遅くまで残ってたやつは損するんですよ。

どんどんお金がなくなっていって撤退するときに赤になっちゃうから。

だからウチも今から考えてる。お客さん回って、人件費上がったので価格も上げたいんですよと挨拶しにいって。

でも多分それ応じてもらえない。だってお客さんも人件費上がってるから。そうなると商品をすこしずつお返しして、メドが経ったらどこに移管するのか計画を練ろうと思います。」

こういう会社多分ほんとたくさんある。

 

インドネシアは今月ものすごい人件費が上がった。40%くらい。最低賃金が上がったのだ。おかげで企業の生産性は全く変わらないのに、人件費だけが上がったのだ。あと電気代も。言うなれば生産でどうにかできるところではない部分の出費がものすごーくたくさん増えた。

原因は去年頻発していた工場労働者によるデモだ。それにより既に撤退した韓国企業もある。某社のテレビ事業なんかは既に撤退した。彼らはドライだしやることが速い。従業員もほとんど派遣社員だったし。

今元気なのは4輪くらいやなかろうか。二輪は頭打ちだし。ここの人々はやっと二輪が危ない乗り物だと言うことがわかってきたらしい。この国で二輪乗るのはものすごくリスキー。すぐ怪我するし人も亡くなる。

4輪もあともうちょいなんじゃないだろうか。某社の今年のフォーキャストみたけど、その目標だと途中で、この国の道路の総面積を車の進行駐車可能総面積が上回るとのこと。要は走る道がなくなるのだ。政府、はよ道作れ。でもその会社は市場をアジア全体として見ているのでここが頭打ちしても問題ないのだろう。

輸出の拠点としてのみあった会社なんかはひどい。ここで生産するメリットがなくなるから。これ、誰でもほんとによくわかるとても単純な話。

インドネシア然り他の新興国も国外に居る人からすると伸び盛りで魅力的な市場なんだけど、現地に既に居て既に仕事をしている人はそんな楽観的ではない。紛れも無い事実。

 

 

新興国市場がアツい!というのはいつの時代も言われてきたことだ。それは単純に労働力単価が安いし人口がとても多いので、安く生産できるしよく売れる。利益でまくりやないか、そんなうまい話あるんか。新興国にはあるんや!と、そういうオイシイ話を求めてフロンティア達は来る。この国にも、こんな状態なのにウキウキしながら日系企業はどんどん出て来る。もちろん4輪関係が多いが。

だが残念ながらどこの国でも一定期間そういう人達が来る時期を過ぎると人件費もこうして上がり物価もあがり外国人が現地で生産する旨味はなくなる。歴史の必然と言うか、歴史は繰り返すのだなあと。友人の言葉を借りれば、馬鹿のひとつ覚えのように。

フロンティア達が未開の地を求めて世界中かけずり回れば最後にはどうなるんだろうか?フロンティア達の手によって富が増えた国々しかなくなって最後には富が平準化されるんではないだろうか?んでみんな先進国みたいになるんやなかろうか?

でも経済学のお偉いさんが言うにはそれはないらしい。シーソーゲームみたいに、次は先進国の金が新興国だった国々に流れる。ある種平準化と言えるか。

要はフロンティアなんてないんじゃないだろうか?草が生えているところに移動して食べて行く。まるで遊牧民のように。でも草食べ尽した後に残るのは不毛な土地のみ。次はミャンマー、カンボジアその他と言われているけども、そんなこと繰り返していて先があるのだろうか。その先が、この世の果てと言われる領域。

結局フロンティアなど世界にはもうない。その上でどうやってサバイブしていくのか、おもしろいことをするのか。世の中をどういう視点で見て生きるのか。それに尽きるなあと思った次第でした。

 

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