toggle
2012-04-23

少年よ、夢を旅せよ「アルケミスト」

あなたは夢を持っていますか?

とんでもない名著に出会ってしまいました。個人的殿堂入り決定。@kanchan_r です。

友人の @royz_choco に貸してもらった本です。人をチャネルにすると良書に出会う精度はほんとに高くなるなあ。

 

小説なので初めから順に読んでいたのですが、はじめからぐいぐい引き込まれました。同時に胸が高鳴るというか、思わず主人公の少年を応援したくなりました。多分自分と重ね合わせていたからじゃないかなあと思います。

これは羊飼いの少年が夢を見て夢を抱き、夢に生きる物語です。

親の意向に反発し、旅がしたいと言う少年。彼は夢を解釈するという占い師の老女に会い、その後王様と名乗る不思議な老人に会い、錬金術師に会います。

登場する様々な人物はその都度少年にアドバイスをします。少年は時には疑い、時には質問しながらもそれを受けて進んでいきます。そのやりとりで生まれる名言達が凄まじい。ここに読書メモとして書き残します。

本書にある文脈で読む方が腹落ちするので、読む事はおすすめします!

 

らくだ使いは、どんな状況の時に神様は将来を見せてくれるのかたずねた。

神様はほんの時たまにしか、将来を見せてはくれぬ。神様がそうする時は、それはたって一つの理由のためだ。すなわち、それは、変えられるように書かれている未来の場合だよ。

自分がこうなりたい!こうしたい!こう生きたい!と夢を持つ時、人は心の中にその情景を見ます。それは叶えられないものではなくて、叶えられるものだからこそ神様はそれを見せている。

 

心に耳を傾けるのだ。

おまえの心があるところが、おまえが宝物を見つける場所だからだ

物語の中盤、少年は心に従うことを教えられます。数ページに渡り少年がそのことを理解するためのやりとりがありますが、必読。

 

おまえが自分の内にすばらしい宝物を持っていてて、そのことを他の人に話したとしても、めったに信じてもらえないものなのだよ。

少年は自分の夢を理解されないことに落胆します。そのときの老人からの一言。

 

彼は自分のことを泥棒に会ったあわれな犠牲者と考えるか、宝物を探し求める冒険家と考えるか、そのどちらかを選ばなければならないことに気がついた。

夢の旅をしている最中に荷物や資金を全て持っていかれたときのこと。彼は自分を冒険者であると考えることを選びます。

 

人生に起こるすべてが前兆なんだよ。

物語全般において、前兆に従いなさいと少年は人からいわれ、自分に言い聞かせます。

運命。おまえがいつもやりとげたいと思ってきたことだよ。

誰でも若いときは自分の運命を知っているものなのだ。まだ若い頃は、全てがはっきりしていて、すべてが可能だ。夢を見ることも、自分の人生に起こって欲しいことにあこがれることも、恐れない。ところご、時がたつうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと、思い込ませ始めるのだ。

運命とは自分がやりたいと思っていること、それこそが運命だと説いています。しかし年をとると自分では無理だと思い込ませる。

 

幸福の秘密はとは、世界のすべてのすばらしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ

至言。

 

結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ。

 

読む人によって、読む時期によって響く箇所が変わりそうな本。だからこそ普遍的な名著だと断言できます。

特に若い人、これからがんばるぞー!て人には読んでもらいたい。一方で、もうベテランの風格を味あわせている方にも読んでもらいたい。多分両者は別の響き方をするでしょう。

ただ、この本が強く響いたということは、今自分は少年と同じような心境なんだろうなあと思います。

教えてくれた @royz_choco に多謝。

 

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。