「サヨナラニッポン ~若者たちが消えてゆく国~」のTogetterを見て考える、海外就職で必要なスキル
昨日日本でこんな番組が放送されていたようです。
「サヨナラニッポン ~若者たちが消えてゆく国~」ツイートまとめ
例によって僕は見れなかったので佐藤茜さん( @AkaneSato )がまとめてくれたTogetterを読みました。
今回はこのTogetterからわかる現地採用での海外就職で必要なことをまとめてみようと思います。
1.目標設定する力
これなんだかんだ一番大事なんじゃないでしょうか。
あの放送内では中国・大連で安月給で働く日本人が取り上げられていたようです。色々問題はあるようですがそれでも目標があってそのステップとしてその仕事を大連ですることを選んでいれば問題ありません。
例えば、中国語をそこで学んで中国に進出してる企業で転職してキャリアアップとか。現にジャカルタの場合はローカルスタッフも日本人も他の外資にヘッドハンティングに合っているケースを知っています。
ただ放送内で出演された方は、日本で働いていたけど環境を変えたくて大連に行ったとか、仕事があるからいったけど特に楽しくはない、と語っていたようです。
それだとそもそも次にどうつながるのかも考えていないし、目標設定やキャリアプランも考えていないんだと思います。それだと完全に逃げのキャリアになってなんも変わらないでしょう。
日本ならまだしも新興国で海外就職すると不確実性の風にガンガン晒されている感覚に陥ります。誰も自分のその後を保証してくれるわけでもなければ、そもそも就労ビザで働いていて永住権など持っていません。それだけでも不安定です。
さらに日本に帰れば仕事があるのかと言われれば、そこで身につけたスキルが生きるような状況でもないかもしれません。外国人をマネジメントする力があっても、そもそも今は外国人少ないし。これからはわかりませんが。
そんな中海外で働く訳ですから、それなりに目標設定をして飛ぶ方がたとえ過酷でも頑張れるんじゃないでしょうか。
働いている途中で目標を作るのもアリだとは思いますが、なんにせよ自分なりに根拠を持って行動することが大事なんだなーと感じました。
2.ローカルスタッフと仕事する能力
- ローカル言語スキル
放送内では中国語ができずスタッフと馴染めず、日本人ばかりとつるむ彼らが映し出されていたようです。それゆえ生活も日本レベルを欲し、結果困窮しているとか。
ジャカルタで僕が受けた求人で求められていた語学力は、英語かインドネシア語でした。そして前者ができるということで僕は入社しました。
しかし、やはりローカルの人々と働くのであればローカル言語を話せなければならないと強く感じています。なので僕も今猛烈に勉強中です。中にはローカルの会社もあり、そういうとこでは社内公用語は最初からインドネシア語だったりします。が、僕のところは公用語自体は英語です。
そうしているとローカルスタッフとコミュニケーションする際はラグが生じます。なぜなら彼らも英語は得意ではないから。それってとても効率が悪い。やっぱり母国語で話した方が速いのはどこでも一緒なんですね。
仕事は日系企業向けの営業とローカルスタッフのマネジメント、それならローカル言語ができることは必須になってきます。最初は英語だけでもいいので、入社前や入社後はすぐにローカル言語をマスターするべく勉強しましょう。語学はやればできるようになります。
生活レベルももちろん日本と同じレベルも受けられますが、全部となると日本と同程度かかります。とはいえ今のジャカルタではだいぶ安いですが。
せっかくその国に住むのなら料理や住居など、多少は現地のものを使うのもいいんではないでしょうか。結構楽しいし、お金も節約できるし。
- マネジメントスキル
最後にこれです。放送内では周りの中国人は帰って自分だけ粛々と残業する、という表現がありました。
どういうシステムかわからないのでなんともいえないですが、自分が管理職であり仕事が回らない、残業が必要になってしまったならそう伝えるべきです。日本的社畜文化といってしまえばそれで終わりですが。
要するに他の中国人と一緒に仕事する能力が必要になってきます。それができないとこうして自分だけ業務量が多くなりどんどん疲弊していくのでしょう。
言うことを聴いてもらうには何かが必要です。それは彼らより秀でた何かのスキルかもしれませんし、人徳かもしれません。
番組に対する個人的感想
ここまで書いておいてなんですが、僕はTogetterを見ただけなのでよく内容を知りません。この記事も完全にTogetterでのツイートだけを見て書いています。
ですが、せっかく海外で働く日本人を取り上げるのであればもっとイケイケで可能性に満ちあふれた人に取材すればよかったのになーなんて思いました。
その方が気分良いのに。海外で活躍する若者とかきっといくらでもいるでしょうに。やっぱ日本絡みはどうしても暗いニュースが多い気がします。
昨日のこの番組を見ていて印象に残ったのは、インドの企業が中国にコールセンターをつくって、安く日本人を雇ってるところ。日本人もアウトソーシングする側からされる側になるケースが増えていくのかな。/「サヨナラニッポン ~若者たちが消えてゆく国~」http://t.co/6jJQyo7p
— 佐藤 茜 (@AkaneSato) August 23, 2012
ただこの番組の功績は彼女が言うように、日本人もそろそろろ「グローバル化」なるものに晒されていることを知らしめたことでしょう。日本の場合はそれが見えにくいだけで、ジリジリ蝕まれているんだろうなあと思っていたのでドンピシャでした。見た人も、まさかインドの会社に日本人が中国人と一緒に安月給で雇われている、というのは衝撃的だったのではないでしょうか。
ただ、現地採用に対するイメージは悪くなったのかなとか。ジャカルタでは明るい話ですし、こういう現状もあると受け止めつつ当ブログでもそのリアルをこうして発信していければと思います。
はじめまして、「若者たちが消えてゆく国」について検索していて辿り着きました。
番組自体は
http://www.dailymotion.com/video/xthoiw_yyyyyyyy-yyyyyyyyyyy-2012-08-23_shortfilms
で視聴が可能だと思います。
Sampai jumpa lagi